北海道に似合う板張りの三角屋根
シンプルで心地よい家を
雅建築企画が建てる住宅は、一棟一棟がオリジナルの注文住宅です。プランについては、代表の野上が自分で設計する自社設計のほか、建築家(建築士)で家具デザイナーの清水徹さん(monokraft(モノクラフト)主催)とコラボレートした家づくりも展開しています。
清水さんとタッグが組めるのは、設計の仕方や素材へのこだわりなど、家づくりにおいて共感できるポイントが互いに多いからです。このページでは清水さんと弊社のコラボレート住宅についてご紹介します。
北欧で学んだ建築家との出会い
清水さんは家具工房enao(エナオ)の家具職人・遠藤さとしさんと共同で、オリジナル家具の製作もしており、家具を含めたトータル・コーディネートにも定評のある建築家・家具デザイナーです。
清水さんと遠藤さんは、スウェーデンの手工芸学校「カペラゴーデン」で一緒に学んだ間柄で、ともに首都圏から東川町に移住し、2019年から一緒に活動を開始しています。
清水さんとは、当社がご自宅の断熱改修工事を担当させていただいたのがご縁です。その後、設計を清水さんが、施工を当社が担い、「東10号工房」と「アトリエ兼ショールーム」が完成。家づくりを通じて、互いにかけがえのない存在となり、その後はよきパートナーとして、一緒に家づくりをしています。
北海道の風景に似合う三角屋根の家
清水さん 北海道の家を思い浮かべた時、この雄大な風景に似合うのはやはり三角屋根の家です。このアトリエ兼ショールームは3.5×5間(けん。1間=約180cm)で出来る形を基本に、シンプルなデザインにしています。
1階は入ってすぐに視線が抜ける窓を配置して開放的に、遠藤さんの家具が映えるようシンプルに仕上げています。
2階フリースペースの両脇は吹き抜けに。上下階で自然な空気の流れが生まれ、暖冷房の効果も良くなります。
自然素材を使った生活者目線の設計
清水さん 建築を仕事にしているので、北国の気候に耐えうる断熱気密や施工方法について知識としてはありますが、新たな技術を学んでは採り入れ、施工経験も豊富な野上さんの存在はとても大きく、頼りにしています。
寒さの厳しいエリアなので、設計と、それを実現する施工の両方が協力して、高いレベルを目指すことが大切だと考えています。
野上 清水さんの設計は、景色を切り取る窓の配置や動線、ゾーニングなど、「自分もこうするだろう」と共感できるプラン。「なぜそうしたか」の理由も一致するので、安心してお任せしています。
建築家(設計士)の中には、ご自分のこだわりを強く打ち出す方もいますが、デザイン優先の住宅は、必ずしも暮らしやすさとイコールにはなりません。
その点、清水さんは、とてもシンプルで、常に生活者の視点をもった設計で、コスト面でも配慮をしながら、総合的にバランスの良いプランを作ってくれます。
また私は以前から、外壁や床、内壁などに、できるだけ自然素材を多く使ってきましたが、清水さんとはその点でも共通しています。
道産トドマツの下見板張り仕上げの外壁、タモやナラの無垢床、珪藻土や貝殻の塗壁といった自然素材は、人体に優しく、経年変化が楽しめ、手軽にメンテナンスができるのが魅力。長い目で見ると長持ちする建材です。
そして清水さんは住宅設計にとどまらず、遠藤さんと一緒に、造作家具や内装計画までトータル・コーディネートができる家具デザイナーでもあり、自分の家づくりを、さらにブラシュアップさせてくれます。
今後も互いのアイデアを出し合い、進歩させながら、monokraftとコラボレートした「シンプルで心地よい家づくり」を続けたいと思っています。